多肉と酋長
実家の近くに多肉植物をたくさん取り扱っている店があります。
こんな本を読み、多肉植物に興味がわいた今日この頃。
先日も寄せ植えを作りましたが、
普通の花屋では売っているバリエーションに限りがあるので、その店に行ってきました。
花屋といえば、園児あこがれの職業において
常に上位に食い込む花形ではないでしょうか。
ケーキ屋さん、花屋さん、専業主婦。
あ 違う、はなよめさん。
余談ですが、私の弟は園児の時分「おおきくなったらなりたいもの」という問いに
「デパートでうるひと」という具体的かつ抽象的なファイナルアンサーをキメていました。
弟の話はともかく、そんな夢の花屋さんの奥にいたのは
インディアンの酋長でした。
年の頃なら50〜60歳。
金色がかった白髪を肩下20cmほどまで伸ばし、色黒。
タバコを片手に、インターネット。
おお園児の夢よ。
酋長に多肉植物を見たい旨を告げると、通路の奥に行くよう促されました。
「我らが聖なるポポス山」かと思いきや
そこは果たして温室でした。
温室には、ぷっくりとかわいいものから
腐海の植物のようなものまで、沢山の多肉植物が所狭しと並べられていました。
たぶん姫さまなら名前をご存知なのでしょうが、私は腐海の秘密にまだ近づけていません。
酋長は、購入した多肉の値段をつけながら、色々な話をしてくれました。
中国人が希少価値の高い多肉植物を買い占めていること。
オークションなどで売られているものは、仲間うちで値段の吊り上げがされていること。
植替えの時期や、増やし方のコツ。
動物と人間が神に作られた伝説。
いま大地が怒りに震えていること。
後半の方は、そんな風に言われたような気がしただけかもしれません。
酋長は花屋をあとにする私の心に色々なものを残してくれました。
託された多肉植物を、この手でかならず守って見せようと誓う azito の背中は
とても輝いて見えたことでしょう。
CAFE´azito
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